思い出のマーニー 千葉

石井は、なんで瀬名とかいう偽名使ってんのか。ベルリンで石井がラリッたスパニッシュのホーミーに「アイム アイルトンセナ」という謎のギャグで爆笑を勝ち取っていた思い出も最近のようでもう二年前か。

 

『パープルーム大学』という展示?も何やらおもしろそうだ。見に行こうかな。

梅津君の近作もみれてないし、風見2さんの作品もみてみたい。俺は風見2さんをツイッターでフォローしていて毎日アップされる漫画を読んでいて、とても尊敬している。

それになんとも告知とかが凝っていて、色んな想像力がかき立てられドキドキ感もあってすばらしい。なんと言うかインデペンデント感?オルタナ感?も感じられて良いよね。

 

最近はアパートに引きこもってずっと制作をしています。いくら座っても疲れない椅子を買ったのでMUTEKIなかんじで、休憩タイムには音楽をつくったり、ちゃんとした原稿用紙にGペンで漫画を描いたり。アパ窓から入り込んでる夏の情景を背に、自分はつくづく文化系ひきこもり体質なのだなあと小さい胸を痛めたりしています。

 

そんな中、たまのハレの日展示など見に行くんですが俺が面白かったなー、クソ楽しかったなー、最高だべーと言って上機嫌で友人に感想などしゃべると「そうでもないでしょ!」と辛辣な感想を頂く事が多いです。

なぜ君はあの良さが解らないのか?!君は馬鹿なのか?君はあのラッパーのあの曲、あのおかしなトラックに乗せておかしなテンポであのフレーズ、あの俺たちしか聴いてないんじゃないかというマイナー曲でさえ評価が一致したじゃないか!俺は君とある感覚を共有してると思っていたのにこれは裏切りだ!『横浜トリエンナーレ』は素晴らしい展示だったじゃないか!『思い出のマーニー』は素晴らしい映画だったじゃないか!

なぜ駄目だというのか、君のチンケな反論など俺の燃え盛る金色のベロで粉々に叩きつぶしてやるよマザファカメン、言ってみなよ!カスな批評してみなよ!

 

あ、そう。なるほど。フムフム。確かに、そういうとこもあるよね。

ビー玉みたいな綺麗な目だよ。さすがにリアルにピュアに生きてきた猛者達、色々な角度で打ち抜いてくる。終いには、俺も褒めすぎてたかもね。「21世紀になってから」とかそういう大仰な慣用句を安易に使いすぎてたかもね。。とかいう反省の気分すら湧いてくる。さっきまで気持ちよく酔ってたのにお前が仕事の話しナンカするから酔いが醒めちまったじゃne-no?という逆恨みの感情まで湧いてくるじゃne-no

 

だがそれも違うという事に気がつきました。やれやれ当たり前の事を再認識する事をいつまで繰り返すのか。マルセルデュシャンのインタビューから引用をしてみましょう。

 

『電気の場合と同じように、2極があるのです。プラスとマイナスです。それはあなたが名づけたいように名づけて結構ですが、一方は他方に劣らず不可欠です。それだからこそ、私は芸術家よりは見る人により多くの重要性を与えるわけです。』

 

俺はたまに見に行く展示は楽しみたいから(貧乏性から無意識に)最高の設定を選ぶわけです。

誰と行くか、何時にアイスコーヒーを飲むか、逆にちょっと睡眠時間足りてないくらいがベストかな、無限のチェックリストに満点で回答して作品の前に立つんだ。「フラットに作品を見て判断したい」なんて行き過ぎたロマンチストに俺には見えます。

「半分は君がキュレーションしてるんだぜ?」と涙目で負け惜しみを言った友人がいましたが、R.I,P.

 

おやすみなさい。朝じゃねえかよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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暗闇の中で見たブッダ 千葉 撮影

PARPLUME

 

こんばんみ。瀬名だよ〜。

 

 

 


展覧会の紹介をさせてもらうよ

 

 

 


不定形の理想共同体を謳った「パープルーム大学」

 

 

 


現状では概要のみのインフォメーションで、ステートメント等は引き続き告知されるようだね。 

 

 


お近くにお立ち寄りの際は、是非ぜひ。

 


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パープルーム大学
会期2014年9月13日~10月12日
9月13、14、15、16日24hオープン
(16日は20:00まで)
土、日&不定期にオープン(12:00~20:00)
お問い合わせはparplume@gmail.comまで
場所
山下ビル
全館内
http://yamashitabiru.blogspot.jp/
〒464‐0086
愛知県名古屋市千種区萱場2‐13‐22
名古屋市営地下鉄名城線ナゴヤドーム前矢田駅」)
参加作家
有馬かおる
石井友人
内田百合香
梅津庸一
大島智子
風見2
岸井大輔
qp
KOURYOU
坂本夏子
鋤柄ふくみ
20m61
だつお
たんぱく質
ニ艘木洋行
平山昌尚
福士千裕
マジカル商店
もんだみなころ
パープルーム予備校生(高島周造、安藤裕美)
ホームページ
www.parplume.jp
ツイッター
@parplume

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迷宮と迷走

はじめまして、近藤愛助です。

 

僕は普段はベルリンに住んでいて、アーティスト活動をしてるのですが、この間の帰省中に千葉君と瀬名君の家で、このブログの話をしていて、千葉君が「近藤君も書いて見る?」って言ってくれたので「うん」と即答、そんな経緯で書かせて頂けることになりました。

 

はじめまして、万代さん、榎本さん、細倉さん、そして千葉君、瀬名君、宜しくお願いします。

 

僕は忘れ物をすることが多いのですが、この間山手線の電車の中で借りていた携帯を落としました。

そして同時に家に泊めてもらう約束をしていたI君の携帯番号も失ってしまい、たまたま番号をメモしていたI君と一緒にいたC君の携帯番号も繋がらず、小パニックに陥った僕は何度か行ったことのあるI君の家へ直接自力で行こうとするのですが、結局迷ってしまって1時間ぐるぐると迷い歩いていると、いい感じの青年が午前一時過ぎの住宅街に歩いていたので声を掛けます。

事情を説明したらその青年は、僕が微かに記憶していた交番近くのセブンイレブンまで連れて行ってくれると言いい、更に僕のボンヤリとした記憶を頼りにセブンイレブンから15分程道案内をしてくれました。

汗ビショビショな謎のおじさんと夜道を歩くというシュールなシュチュエーション、きっとその青年は僕のことを相当怪しいと思ったに違いありません。

その後、ここまで来たら道が分かるかもと、お礼を言って青年と別れましたが、また道に迷い30分間歩き回り、偶然見つけた公衆電話でC君に電話、電話が繋がりI君に道を説明してもらい、これでもう迷わず辿り着けると誤信した僕は更に30分も道に迷い、もうダメだと諦めてセブンイレブンまで戻って結局迎えに来てもらいました。

 

I君、C君、S君、Yさん、あの時は本当にありがとう。

 

都会の住宅街は迷宮ですね。そして、まるでジャングルのようですね。

 

僕がぐるぐると住宅街を迷い歩いていた時、高校生の頃に読んだ諸星大二郎の「地下鉄を降りて」という漫画を思い出しました。

平凡な中年のサラリーマンが、都会の地下街でいつもの帰宅コースからはずれて他の道を歩いたところ、道に迷って出口が見つからなくって、長い時間地下街をさまよったあげく、なんとか辿り着いた高層ビルの屋上、最後にはそこから飛び降りてしまうというシュールなお話。

 

もうすっかり涼しくなったベルリンより、近藤でした。

お盆

 

 

こんにちは。 

 

 

お盆も過ぎてしまいました。

 

みなさんは如何がお過ごしでしょうか??

 

 

多摩動物園の近くにある、父親のお墓にお盆参りしてきました。

 

多摩丘陵の強烈で清々しいなみどりが、ああ夏なんだなと感じさせました。

 

 

お盆なのに、あるいは、お盆だからか、人がまばらで不思議な感じもしました。

 

 

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そうそう、この間何人かで連れ立ち、横トリを観てきました。

 

 

 

美術館のエントランスを抜けたグランドギャラリーにあった、マイケル・ランディさんの〈アート・ビン〉

 

アート作品を捨てることで成立する参加型のモニュメントらしいのですが、 その大掛かりなハコもの感と、お祭り感を煽るが如き恣意的なメッセージ性が、 すこぶる不評でした。(あくまでも僕らの間で、ですが)

 

 

なんで森村さんは横トリ自体は誠実にキュレーションしているのに、 入り口のここだけ妙に浮ついたことしちゃうんだろう??

 

 

 

そんなことを皆で話しながら帰路の電車についたのをお覚えています。

 

  

そして、その後もなんとなく気持ちが悪いままその感触を僕は引きずっていたのです。

 

  

 

だけど、昨日気ままにうたた寝をしているときに、ある場面を思い出しました。

 

 

 

あれは、映画版「華氏451」のワン・シーン、

消防隊員たちが、老婆の館にて彼女が隠し持つ大量の本を強制的に押収し、

階上の踊り場から階下の広間に目がけ、一気に本を投げ捨てるあの場面。

 

消防隊員たちは、火炎放射器で勢いよくその場で本たちを消却する。

 

そして、本の押収・検閲の末、消却される本の山の上で、老婆は辺りを睥睨し狂喜の笑顔のまま、消防隊員たちに焼き殺されるあの場面。

 

 

 

 

そう、今更ながら映画の山場の一つを思い出したのです。

 

 (当たり前じゃん知ってるよと思う方、スイマセン。。。)

 

 

 

森村さんは「忘却」云々やプレス用に目立つ装置をあそこに置いたのだー。それはそうなのかもしれないけれど、

単純にあの人は映画「華氏451」のあの強烈なシーンを、展覧会の導入として再現したかっただけなのではないか!?

 

 

今はそう思えてしまうのです。

 

 

勝手な想像なのかもしれないけど、だとすると森村さんのキュレーションは、やはりご自身の作品づくりに酷似しているというか、象徴的な再現というのか。作品制作の過程をも色々想像してしまいます。

 

 

 自分なりに合点がいってしまいました。

(見た時に一瞬で察しないとだめだよー。と怒られてしまいそうですが。)  

 

 

 

 

さて、今からサマーソニックに行ってきます。

とてもたのしみです。

 

 

 

瀬名

りそうきょうどうたい

えっ!? パープルーム大学!?!?

開校は名古屋で9月らしいです。

 ※アシラロードとパープルームに特に関連性はありませんが、興味深く思えたので紹介します。情報発信はTwitterを中心に行われる模様。 https://twitter.com/parplume  瀬名